25周年を迎え、いまも なお成長を続ける巨大企業
今年で創業25周年を迎えたヤフーは1996年に創業し、國內初の商用検索サイトとして「 Yahoo! JAPAN」をスタートした。その後も、國民から親しまれる「Yahoo!ニュース」や「Yahoo!オークション」(現「ヤフオク!」)など、社會や時代のニーズに即したインターネットサービスを生み出し、利用者の生活を豊かにし続けている 。
現在提供するサービスは100を超え、さらに生活を便利にするべくサービスのUPDATEを続けている企業である。
また、2019年10月には持株會社體制に移行し、「Zホールディングス株式會社」に社名を変更。舊ヤフー株式會社のサービスは、Zホールディングスの子會社であるヤフー株式會社に受け継がれている。
ヤフーを支える事業は大きくは三つ。
一つ目はメディア事業?!竃ahoo!ニュース」をはじめ、検索サービスなど各種メディアサービスを展開している。
二つ目の柱は、「Yahoo! ショッピング」や「ヤフオク!」、「PayPayモール」といったコマース関連事業だ?!竃ahoo!ショッピング」は、LINEとの経営統合を記念した「超PayPay祭」の開催や、コロナ禍のニーズをいち早くキャッチした投資によって、いまもなお継続的な成長を実現している。
2020年度はeコマース取扱高が3.22兆円(YoY+24.4% )にのぼり、市場の成長率を大きく上回る結果となった。
最後に、決済金融関連事業がある。メディア事業、コマース事業に次ぐ第三の柱として、決済金融関連事業における新たな取り組みを行っている。
「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」での決済額のうち、Zホールディングスグループで提供する決済サービスを利用した決済比率が68.2% にのぼる など、グループ間でのシナジーを生みながらさらなる成長を目指している。
獨自の企業文化で働きやすい環境をつくる
ヤフーは「社員一人一人 の才能と情熱を解き放ち、成長できる機會を増やす」ことを目的とした獨自の社內制度を多數用意して いる。
代表的なものの一つが、社員の成長に合わせた能力開発を支援するために活用されている「1on1ミーティング」 。
上長が部下の直面している課題の解決や目標達成のサポートを目的に行われ、部下の內省を支援し、経験學習のサイクルを効果的に回す役割を果たしている。
エンジニアとデザイナーにかかわる制度 としては、「黒帯制度」というユニークな名前のものもある。
専門性に優れたエキスパート人財を「黒帯」に任命し、その活動を手厚く支援する制度だ。任命された黒帯は、「該當分野について突出した知識とスキルを持っている第一人者」として、社內外への啓発活動や専門技能を用いて貢獻することができる者、社內の専門技能の発展に貢獻することができる者という位置づけとなる。
黒帯は、支援金として年間100萬円の活動予算が付與され、それぞれの分野において社內外で専門性を発揮し、情報発信や技術を通じた課題解決、後進の育成などの活動を行うことが期待される。
また、働きやすさに注力した制度もある。
コアタイムのないフレックスタイム制のほか、回數無制限の「どこでもオフィス」という、リモートワークの制度だ。
世の中を驚かせるサービスづくりには、自由な発想を生み出すための働き方が重要と考え、
自ら時間や場所を選んで仕事ができる制度を整えている。
さらに、事前に申請をすれば副業も可能で、業務以外の場でもさまざまなスキルや経験を積むことが可能になる 。
さらに、さまざまな人財の確保のためのダイバーシティにも積極的だ。
ライフステージや屬性の違いにかかわらず、社員一人一人 を尊重し、活躍できる土臺をつくり、多様なサービスや事業のイノベーション創出に生かしている。また、女性?育児?LGBT?障がい者?グローバルなどをテーマとして、有志の社員によって運営されている座談會などを通じて、課題解決に取り組んでいる。
多様な制度で、社員がのびのびと働ける環境を作り出しているのだ。
次の20年、30年へ 「UPDATE JAPAN」
時代の流れを見據えた積極的な事業戦略を進めてきたヤフーだが、インターネットには無限の伸びしろがあると考えている。
「Yahoo! JAPAN」は現狀に満足することなく、次の20年、30年を見據え、絶えず成長を続けているのだ。
代表の川邊健太郎氏は、次のように語っている?!弗ぅ螗咯`ネットこそが世の中を変え、人々を便利にして、幸せにするツールだと確信し、この世界に足を踏み入れました。いまは、未來の社會を創造していくうえで不可欠なものだということをあらためて感じています 」
こうした想いのもと、情報技術力で 日本の人々の生活や社會をもっと便利にアップデートすることで、日本を「世界で一番、便利な國」にすることを目指している。
上記の通り「メディア」「コマース」「決済金融」を事業の三 つの柱として展開しているが、この既存事業のすべての領域でイノベーションを起こしながら、特に、「eコマース(物販)取扱高」、「インターネット広告売上収益」、「モバイルペイメント取扱高」と、三つの領域でナンバーワンを目指す目標を掲げ、経営資源の集中投資を図っている。
設立から25年がたったいま、ヤフー は業績も過去最高を更新し続けているが、役員、従業員一人一人 が現狀に安住することなく、新たな価値の創出に向け挑戦し続けることが大切だと考える。
そして會社としても、従業員がさまざまな経験を積み成長できる機會を平等に提供するため、「才能と情熱を解き放つ」ことをコンセプトとした人財活用の環境整備を進めていく 。
時間を忘れて熱中してしまうほど、誰もが仕事を楽しめる。好きだから頑張れるし、頑張れるからもっと好きになる。そんな人たちが集まった會社は、大きなエネルギーを生み出していくと考えている。ITを通じて何かが少し便利になる。暮らしが楽しくなる。都會との格差が減って、地方が元気になる。そんな幸せを少しずつでも増やしていくために、ヤフーは今日も 努力を重ねている。
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